小さな足跡
今がそうでないから書けるのだが、
ごくたまに、虚無感におそわれることがある。
「なんでこんな日々送ってんだ?」
「生きてても死んでても同じじゃん」、
「きっとオレがいなくなっても、みんな、ちょっと経ったら
今と変わらない日々を送っていくんだろうなぁ…」と。
起きている時間の8〜9割を仕事が占めている今、
改めて考えてみる。
なぜ、今の仕事をしているのか。
結論。好きだから。
論理的に(?)考えると、
そこになんの問題もないはず、なのだが。
「プライベートで遊ぶ時間がない」とかなんとか、
ちょっとしたことで悩みの渦が
頭の中で渦巻き始める。
人の人生において、「あの人のあれがあったから
今の自分がある」と思ってもらえるくらいの仕事を
できたらなぁ、なんて夢想してみたりする。
そこまでいかなくても、いい。
せめて自分が楽しめて、そして更には
自分が楽しんだ結果で人が楽しんでくれれば。
だって、悲しすぎるでしょ、
あれもこれもを捨てて
全力を注入して、苦しみながら形にしたものが、
愚にもつかない、誰の心にも何も残さないものだったとしたら。
せめて小さな足跡でも残すように、
やってみるとします。