#0006 グラント・マクラッケン『ヘア・カルチャー』

髪を切りに行ってきました。
というか染めに行ってきました。


最初はホワイトブリーチするつもりだったんですが、
残念ながらキレイには色が抜けきらず。


金髪っぽくなるのは避けたかったので、
結局アッシュっぽい色を乗せました。


感想は。
…うーん、単に白髪っぽいグレー髪の
オジサン(笑)?
しかも微妙にツンツンしてる
変なオジサン…。


まぁいいや。


で、ふと本棚から抜き出して読んでるのがこの本。
前に、ヴィダル・サスーンに興味を持ったときに
買ってあった本です。

ヘア・カルチャー―もうひとつの女性文化論


この本、すごくおもしろいですよ!!
原著が95年刊なので、内容的にちょっと古い部分もありますが
(翻訳は98年刊)
サスーンがジオメトリック・カットを考案した話とか、
映画女優に見るヘアカラーの傾向の変遷、とか。
(メイ・ウェストの「悩殺(bombshell)ブロンド」、
 「お天気(Sunny)ブロンド」のゴールディ・ホーンドリス・デイ
 「ぴかぴか(Brassy)ブロンド」のシビル・シェパード
 「危険な(Dangerous)ブロンド」のモーガンフェアチャイルド
 シャロン・ストーン
 そしてNYの社交界が好んでいたという「プラチナブロンド」、
 更には「クール・ブロンド」のメリル・ストリープ
 マレーネ・ディートリッヒ…。
 ブロンドだけでもこんなにタイプが!)


「散髪屋」でなぜ男性が
独特のコミュニケーション
(地域のスポーツチームの話をしたり、
 「髪型なんてどうでもいいんだ、適当に切ってくれよ」的な態度を見せたり)
をして、決して髪型にこだわって髪を切りに来てるんじゃないんだ、という
そぶりを強調したりする話とか。
納得です。ええ、なんだか中学生くらいで理髪店に行ってたときは
私もそんな気持ちでした。


そして、ヘアデザイナーと顧客との
「新たな自己探し」「真の自己探し」の
心理的な旅、の話。
どこかで今まで馴染みのある自分にしがみつきたい、
でも何か新しい変革が必要だと感じている顧客、
そしていかにその顧客に新たなスタイルを提案するか
(あるいは従来のスタイルを勧めるか)という
カウンセリング的やりとりの中で
助力になろうとするヘアデザイナー。



まだ読み切っていないのですが、
社会学者が書いたこの本、
全然難しくなく、平易な日常語で書かれていて。
本当に、一字一句「なるほどね〜」という感じでした。
オススメ、です。