#0029 オフコース/2000(ミレニアム)ベスト

2000(ミレニアム)ベスト

先日、仕事で車を運転していたときに
ラジオから流れてきたのは、
オフコースの曲「さよなら」でした。
すごく忙しくてちょっと疲れていたときだったせいか、
妙に心に歌詞がシミてしまって…。
で、懐かしさもあって、その勢いで
レンタル屋でこのCDを借りてきた、という次第。


オフコースといえば
遅まきながら高校生の頃、時折耳にしていましたが、
さほど愛聴した、という記憶がないにも関わらず
けっこう曲をおぼえているもんですね。
「秋の気配」「YES-YES-YES
「愛を止めないで」「生まれ来る子供たちのために」
「言葉にできない」「Yes-No」「さよなら」
ざっと憶えているだけでも、
このディスクの収録曲18曲中の7曲は
かなりはっきりとメロディや歌詞を憶えています。
まぁ、そらで歌えるほどではありませんが(笑)。
だいたい、「秋の気配」は、
今回初めてタイトルを知ったくらいですし…。


最初にオフコースを知ったのは、
中学生の時かな。
同級生の丸刈り野球部員くんが、
オフコースはいいよ〜、小田さんの声は最高だよ〜」と
妙に嬉しそうに話していたのが
思い出されます。
その時点では、彼のことを「意外にヤワいものを聴くやつだなぁ…」
くらいに思った程度(ゴメン、N君)で、
実際にオフコースのディスクを
手に取ってみようとは思わなかったのですが。
こうして改めて聴くと、
やっぱり曲といい、歌詞といい、
うまいですね〜。ツボをついてくる、というか。
けっこう切なくなってしまいます。


そういえば、初めて「生まれ来る子供たちのために」
(1979年『Three & Two』収録)を聴いたときに
「この国」という言葉が登場する歌詞と
オフコースの”恋愛のうた”的イメージとに
妙にギャップを感じたという記憶があります。
でも、このベスト盤に収録されている曲
「僕等の時代」(1980年『We Are』収録)にも
なんだか似たテイストがあったんですね。
いや、ただ「時代」「この国」という
ちょっとカタい言葉に反応しただけなので
的はずれかもしれませんが、
社会とその中にいる私(たち)、という絵柄が見えてくる、という
意味ではどこか通じているかな、と。
ちなみに、上記の「生まれ来る…」「僕等の時代」共に
リアルタイムでは聴いていないことを
いちおうおことわりしておきます。
リリース当時は、まだ私はまだ小学生でしたし…。
今もあのN君、時折はオフコース聴いたりしてるんでしょうか。


このCDをこの数日、時折聴いていて
ふと思いついたこと。
これらの曲、福山雅治が歌ったら
けっこうイイ感じじゃないか!?と。
ちょっとぶっきらぼうな感じのある
福山雅治の歌声、実はけっこう好きだったりするんですが
(とはいえ、彼のディスクを所持するほどではありませんが)
それがうまくオフコースの歌詞の
ともするとメローすぎる感じに
いい具合に合いそうな気がして。
私が音楽プロデューサーなら
絶対にオファーしてる、と思います。


そういえば、数年前、
シング・ライク・トーキングの佐藤竹善
「生まれ来る子供たちのために」を
カヴァーしたシングルをリリースしているようです。
asin:B00006S2FT
未聴ですが、ちょっと気になったりして。
しかも、ジャズのハモニカ奏者のトゥーツ・シールマンス
参加しているらしいし…。
ところで、ジャズで使っている場合も
あれを「ブルースハープ」って呼んでも
いいんでしょうか??
どう書くべきか、ちょっとだけ悩みました。