#0028 LIVE FROM 6A Late Night with Conan O'Brien/v.a.

Live from 6a
「LIVE FROM 6A Late Night with Conan O'Brien/v.a.」(1997年)
今日は、このディスクを。
先日、ワゴンセールで800円くらいで
購入したものです。


これ、アメリカ・NBC放送の
十周年を迎えるという長寿トーク番組
「Late Night with Conan O'Brien」
http://www.nbc.com/Late_Night_with_Conan_O'Brien/)での
ゲストライブをコンパイルしたもののようです。


収録されているのは、
アニ・ディフランコデヴィッド・ボウイ
マシュー・スウィートジャミロクワイ
ビョークエルヴィス・コステロ
ケイク、ジョナサン・リッチマン
エドウィン・コリンズ、311、
ソウル・コフィン、スクウィーレル・ナット・ジッパーズ。
ジャケがなんだかいい雰囲気で、
収録アーティストも
初めて名前を聞く人から、お馴染みの人までいろいろいて、
おもしろそうだったのでつい買ってみました。
Squirrel Nut Zippersに至っては全く初耳で、
とりあえず「スクウィーレル…」なんて書きましたが
「スクワイレル」「スクウァーレル」など
どれが一般的な表記なのかさえ判りません…。




音は、完全アコースティックではありませんが
アコースティック調の、バンドサウンドでの演奏が多いかな。
まぁ、この元となっているテレビ番組すらしらないので
わかりませんが、ゲストがセットのステージで演奏する、となると
やっぱりこういうサウンドになるんでしょう。
それがかなりイイ感じです。
中でも好きなのは、ジャミロクアイの「When You Gonna Learn」。
この曲では、ミュージシャンにDJも加わっているようですが、
冒頭のディジリドゥ*1の音からし
グッ、と惹きつけられてしまいます。


ディスク一曲目、アニ・ディフランコの「Shameless」も
彼女自身が弾くギターがザクザクした感触で
魅力がありますね。
アニ・ディフランコって、名前しか聞いたことが
なかったんですが、なかなか好きになりました。
それに続く、二曲目のデヴィッド・ボウイ
しっとり静かに「Dead Man Walking」を歌っていて、
これも聴かせます。
ほんとは、大人な雰囲気になってからのボウイって
あまり好きではなかったのですが、
これでちょっと見直しました。


それに続くマシュー・スウィートの「Do Ya」は、
E.L.O.のジェフ・リンの曲のカバーらしいです。
元曲をしらないのでなんとも言えませんが、
イントロが(ボウイの次に来ているせいか)
ジギー・スターダストの頃のボウイの音っぽく感じたりして。
こういう軽くディストーションの掛かったギターの太めの音って
なかなか好きです。
もっとも、サビなどはアメリカン・ロックっぽくもあるんですが。


だいたい、こういうコンピ盤を買う時って
収録されているアーティストに
けっこう好きな人が入っていたりする場合なんですが、
このディスクではジャミロクアイ、ソウル・コフィンあたりが
それですね。
それで、他の見知らぬアーティストで
いいのが発見できたら嬉しいな、と。
今回は、なかなかヒットでした。


でも、このディスクを買った第一の理由は、
(値段が安かったことはともかく)
やっぱりジャケの雰囲気、でしょうか。
子供の頃、画用紙にクレヨンでいろんな色を塗りたくった上を
真っ黒のクレヨンで塗りつぶし、
かけなくなったボールペンで
その上をこすって絵を描く、っていうのをやったことがありますが、
そういう感じの絵がジャケットになっています。
まぁ、このジャケでは”引っかかれた”線の部分は
白色のみですが。


マンハッタンの夜、ビル街が真っ暗になった中で
あるビルの一部屋だけ灯りがついている。
そんな情景に、ちょっとグッ、と来てしまったんです。
ジャケ裏やライナーの中も、このタッチの
ヘタウマなイラストが入っていて。
夜、ぼーっと聴くにはいいかな、と。
でも、必ずしもしっとりした曲だけではなかったので
目論見はやや外れましたが(笑)。
買ったときは、「スティングの”ブリング・オン・ザ・ナイト”の
ジャケみたいだな」と思ったのですが、
今改めて「ブリング・オン…」を取り出して見比べてみたら
全然違いました…。
Bring on the Night
「Bring on the Night」Sting

*1:オーストラリアはアボリジニの楽器。中が(虫食いで)空洞になった木の1メートル強くらいの長さの幹を使った管楽器で、ブォーという低音が倍音を伴って響きます。長い間吹くと、強い呼気を必要とするために酸欠になってトリップし、それが神との交信に役立つ、とか?いつか買って吹いてみたい楽器の一つです。ポップミュージック界でディジリドゥを取り上げた有名どころといえばやっぱりジャミロクワイでしょう