#0023 James Taylor Quartet / in the hand of inevitable

『in the hand of inevitable』



ホントは「真心カヴァーズ」とか
「審美銃」とか取り上げたいものが目白押しなんですが、
今日は気分を変えて、コレ。
ジェイムス・テイラー・カルテットの
『in the hand of inevitable』(1996年)ASIN:B000000OHO


今日、CD屋に行ったらインコグニート
新しい(といっても8月発売でしたが…)アルバムが出ていて
勝手に盛り上がり、
Adventures in Black Sunshine
その繋がりでアシッドジャズに思いが飛び、
で、JTQ、という。


このアルバム、車をまだ保有していた時、
ドライブには必ず持っていって
聴いてました。
なんといってもCDプレイヤーに掛けた直後の
一曲目のイントロがカッコいいんですよ!
そしてその曲「Love will keep us together」、
サビもまたイイ!!!
ついついアクセルを踏む足にも
力が入る、ってもんです。
(<おいおい、アブナイって…)


それにしても、「アシッドジャズ」なんていう
言葉の響き自体、今やちょっと懐かしい感じさえしますね…。
あぁ、懐かしき90年代*1の香り。
フリーソウル」とか「レアグルーヴ」という言葉同様、
なんだか口にするのがちょっと気恥ずかしくさえありますが。
でもしょうがない、
レーベル名自体が「ACID JAZZ」なんですから(笑)。


ソウル・ジャズとでも言うんでしょうか、
ファンク・ジャズなんていう言い方もありますが、
このジェイムス・テイラー・カルテットって
かなり好きです。
リーダーとなるジェイムス・テイラーはオルガン弾きなんですが、
彼の弾くメロディがなんともいいんですよね。
このアルバム収録曲の「Journey」の
出だしでのオルガン和音の入り方だけで
「おおっ!!」という感じで。
ちなみに、このアルバムでは、ハモンドオルガンの他に、
フェンダーローズ、そしてミニ・ムーグ(シンセサイザーですね)
なんかも使っているようです。
メンバーとしては他に、
G: David Taylor/Sax,Flute: John Willmott/B: Gary Crocket
Dr: Neil Robinson、
そしてヴォーカルにAlison Limerickが入っています。
(このアルバムでは、プログラミングも導入されているようですが)
やっぱりバンドサウンドならではの良さを
感じてしまいます。


この辺りからブラン・ニュー・ヘヴィーズへ、
そしてジャミロクワイなんかへ繋がっていくわけですね〜。
あぁ、かつて辿りし佳き旅路(笑)。


まぁ、”ソウル”・ジャズとは言っても
私が大!好きなソウル〜ファンクの大王、JBのような
ゴリゴリした濃さはないんですが、
まぁそれは90年代的*1なスタイリッシュさの追求でも
あったんでしょう、多分。
それ故か、今このアルバムを聴くと、
血がたぎると共に、ちょっとだけ距離を感じている自分がいたりします。
むしろ、JTQの初期のアルバムが2 in 1 になった
『The Begining... JTQ.』の方が
かえって盛り上がったりして。


それにしても、オルガンの格好良さを
改めて感じさせてくれたのは、やっぱり
ジェイムス・テイラーでした。
そこからファンク・ジャズ・オルガンの
イオニアジミー・スミス
改めて遡ってみたりした記憶もあります。
そういう意味でも、やっぱり
ジェイムス・テイラー、ありがとう!」、ってことで。


そうそう、このアルバム『in the hand of …』、
一曲だけカヴァー曲が収録されていて、
それがまた必聴!
なんとレッド・ツェッペリン
「Whole Lotta Love」(インスト版)です。
あぁ、こう書きながら聴いていたら、
やっぱりカッコイイ!!
かえってヴォーカルのないインスト曲の方が
素直にノれるかも。
ジェイムス・テイラー、ばんざい!

*1:最初にこの日記を書いたときはここ、"80年代"って書いていたのですが、懐かしさをもってリアルに振り返るアシッドジャズは、むしろ90年代に入ってのブレイク後、でした。スミマセン。