#0002 『Sweet Love Shower 2004』

野音に向かう途中、日比谷公園。


今日は、日比谷野外音楽堂に行ってきました。
「スウィート・ラブ・シャワー2004」です。
このイベントは、今年で9回目のようなんですが
今年は、スペースシャワー15周年記念!だそうです。


で、お目当てはやっぱりサンボマスター!!
その他の出演者は、
Asian Kung-fu Generation、Char、
10-FEETPUSHIMYUKI
けっこうジャンルミックスな感じ。


YUKI
指定席の後方に設けられた
立ち見席で、ステージが始まるのを待っていると、
まず最初に登場したのはYUKI
第一印象は、「ちっちゃ〜〜〜〜い!」です。
ちょっと(あのキャラが)苦手なタイプなので
まずはウォーミングアップ的に
軽くノりながら聴いていたら、
3曲くらいだったかなぁ、あっという間にオシマイ。


サンボマスター
で、次にきたのがサンボマスター!!
ステージに登場したかと思うと
いきなりVo.山口氏が
スニーカーをいきなり脱ぎちらかし、
ステージに仰向けになって猛烈にギターを弾き狂ってる!
もちろん今回もMC冴えまくり、というか叫びまくりです。
「愛しき日々」「美しき人間の日々」「月に咲く花のようになるの」
そのぬくもりに用がある」などを
ギターを弾きながらのMCを曲間に挟んで
すごい勢いで続けていく。
なんとか今回はやった曲を(断片的にですが)おぼえてましたが、
あまりに熱中しちゃうと曲の世界の中に入り込んじゃうものなんですね〜、
記憶全体がサンボの作り出したひとつの雲の中に包まれているようです…。


その中のMCで山口氏が
「僕はね、フジロックとかで、”サンボは60〜70年代っぽさが濃いから
そういうところでガツンとやってよ!”と言われたりしたわけですよ。
でもね、そんなの冗談じゃねえ、って。
60〜70年代って言えば、ボブ・ディランが「答は風の中〜」と
歌って、〜(中略)で、ジミ・ヘンドリクス
ジャニス・ジョプリン覚醒剤のやりすぎで死んで、
ストーンズのコンサートでは若者達が死んでしまったりしているわけですよ。
そういう時代が、いいんですか?
今、この日比谷野音にはね、覚醒剤を売ってる売人もいないし、
殺し合っている人もいないわけですよ。
ここが最高じゃないですか、最高ですよ!」
みたいなことを(記憶なので多少あいまいですが)言ってました。
文字にしちゃうとなんだかピンとこない感じもありますが、
その場にいると、「うぉ〜〜!今こうしてサンボの曲を聴いている
今、この場所が最高だ〜〜!!」って感じで
盛り上がっちゃうんですよね〜。
前回のお台場での「ELIVS LIVES」の時と違って
モッシュボディサーフィンこそありませんでしたが、
山口氏自身、かなり盛り上がっていたようです。
(って、いつもなのかな(笑))


10-FEET
で、お次は10-FEET
実は10-FEETの曲って「RIVER」くらいしか知らなかったのと、
ヴォーカルの人はニットキャップを被っているイメージしかなかったので、
アフロっぽいツイスト?パーマのvo.が出てきて
一曲目をやったときは、
「あれ、10-FEETって"RIVER"のバンドじゃなかったっけ…」と
思ったのですが。
数曲目で「RIVER」をやって、「そうか、やっぱり彼らか!」と
納得したわけで。
…というのも、voスタイルが記憶とけっこう違ってたんですよね。
もしかしてスタイル変わったのかな。
所々でラガマフィン的*1な歌い方を混ぜてましたが。
ちょっとサビのメロディ部分とあのラガ的歌い方との
ギャップに、違和感があったかなぁ。
「RIVER」、サビがキャッチーで好きなんですけどね。


で、10-FEETの番も終わり、なんとなく日も暮れて疲れてきた頃。
ステージ上には、4つの譜面台と椅子が運び出され、
「シークレット・ゲスト〜〜!」のアナウンスと共に、
ステージ上のモニタには「鬼束ちひろ」の文字が。
会場は「うぉ〜〜〜っ!」という感じで盛り上がりました。
が…。


鬼束ちひろ(シークレット・ゲスト)】
MCもなく、弦楽四重奏をバックに
Nirvanaの「Smells like teen spirit」、
そしてPoliceの「King of pain」と
カヴァー曲を歌っていくのですが、選曲やアレンジのせいか、
どうにも会場が盛り上がりません。
良く言えば、聴き入ってたのかなぁ?
それにしても、彼女自身のアクトや曲に対する思いが
濃すぎるのか、ちょっとこっちが引いてしまう感じで…。
あと一曲、日本語の曲(曲名はわかりませんが)をやって、
登場したときと同じようにスーっと去っていきました。
「月光」でもやれば盛り上がったんでしょうが…。


次の出演者は誰だ?と思っていると、
ギターを何本も乗せたラックがステージに運び出され、
スタッフによるすごく入念なサウンドチェックが20分近く続いたでしょうか。
(ホントはもっと短いかも…、それくらい長く感じました)
それで、あぁ、チャーの出番だな、と。


【Char + AI】
正直、Char(竹中尚人、ですね)が演奏を始める頃には、
「おいおい、待たせるのもいい加減にしろ!」と
怒りパワーが高まっていたのですが、
夕暮れに合わせて「夕焼け小焼け」を軽く爪弾いたかと思うと、
あっというまに”これがロック!”的なフレーズの奔流が。
意外?に客席もかなりノってきてました。
で、途中でステージ上にチャーがシンガーAI(アイ)を招きます。
この人のヴォーカル、かなりイイですね〜。
チャーの娘、といっていいくらいの世代差ですが、
チャーのギターの向こうを張って、ガッチリ盛り上げてました。


PUSHIM
そのChar+AIに続いたのが、
今回のイベントではレゲエ代表?となるPUSHIM
この辺りも未チェックでしたが、
これがまたすっかり闇が周りを包んだ野音
ドンドン盛り上げていきます。
特に、「a song dedicated」にグッ、ときました。
8月に発売になったばかりのアルバム
『Queendom』ASIN:B0002DRT5Y、ちょっとチェックしてみます。
彼女の関西弁のシャベリがまた雰囲気があって、
関東人の私としては、なかなかいい感じでした。


それで、「あぁ、いい感じの締めくくりだったなぁ」と
思っていたら。


Asian Kung-fu Generation
そう、まだアジアン・カンフー・ジェネレーションが
残ってたんですね〜、アジカン及びファンの方、スミマセン(笑)。
でも、2〜3曲聴いて、あまりピンとこなかったので
(キャッチーな歌詞にザックリしたサウンドで、
 客席もたぶんこの日最高の盛り上がり、でしたが)
唯一私が知っている曲「ループ&ループ」を聴いたら
後は、盛り上がる人々の脇をすり抜けて
野音を後にしました。


いやぁ、それにしても野音ってやっぱりいいですね〜。
周囲を囲むビルの輪郭と日比谷公園の木々に切り取られた空が
なんとも魅力的で。
あのすり鉢状の客席も、ステージが見やすいし、大好きな会場です。


ライトアップされた日比谷公園の噴水をぼんやり見つつ
サンボやPUSHIMの曲を思い返しながら、
6時間近くも立ちっぱなしだったにもかかわらず、
来たとき以上にパワーアップした気分で足取りで家路につきました。


さぁて、明日からまた働くか〜!

*1:もう「ラガマフィン」って言わない?あのDJに合わせて独特のリズムでシャベるhip-hop的なやつ。
シャバ・ランクスとか、バウンティ・キラーとか…。今は「ダンスホール」って括って言う?
無知でスミマセン…