#0001 『ELVIS LIVES 2004』

雨降る中、行ってきました!
そう、フジTVの深夜番組「ELVIS」で取り上げられた
バンドが結集する野外ライブ、
「ELVIS LIVES 2004」at お台場冒険王!!


この日は雨降りで、
ライブの始まる4時には雨も上がるかも、と期待しながら
会場となるお台場冒険王へと向かいました。


お目当ては、このところ非常に気になっている
サンボマスター
うちのCDプレイヤーでヘビー・ローテーションとなっています。
しかし、先日購入したコンピレーションCD
「E.V. Junkie II」の中で印象に残ったELLEGARDENや、
the droogiesあたりもけっこう気になりつつ。


【The Droogies】
で、ステージのすぐ前のブロックに位置取った私を
最初に迎え撃ったのは、the droogies!
Vo&GとBが男性、Dr.が女性という
ちょっと変わったメンバー編成です。
しかし!彼らはなんと一曲だけ「センチメンタル」を演奏して
あっという間にステージ袖へと去っていきました…。
周りでは、「きっとまた後で出てくるんだよ」なんて
声も聞こえていましたが、その期待は結局かなわず。


【The Homesicks】
次に登場したのが、このザ・ホームシックス。
正直、全くノーマークだったのですが、
これがすごく良かった!!
曲だけでなく、ヴォーカルのステージアクトも
なかなかいいんですよ。
いや、カッコイイとかじゃなくて、
なんだか親しみが持てる感じというか。
ステージ衣装を見たら、カンフー風の上着でみんな揃えていたのも
なかなか愛嬌あってよかったかな(笑)。
で、気に入っておぼえてきた曲名は、「ピースマーク」。
シンプルなメロディでポップで、口ずさみやすい感じで。
さっそくディスクを入手しようとチェックしたら、
アルバム「Homesicks」は、初回分限定のDVD付きは
どうやら販売が終わってしまったようで残念…。


ザ・マスミサイル
そして続くはザ・マスミサイル
こちらも(というか今回はほとんどのバンドがノーマークでしたが…)
チェックしていなかったバンド、
でも、ここでも大盛り上がり!!!
このザ・マスミサイルが今回のワタクシ的No.1でした。
中でも最初にやった「教科書」。
実はその後CDを借りてきて聴いたけれど、
やっぱりライブの方が断然いいですね〜、シミジミ。
歌詞がまたいい。
「君が大事に抱えている”教科書”を見せてみろよ、
何が書いてあるんだ?
え、もう泣くな、だ?弱音を吐くな、だ?
そんなのもっと無様だっていいじゃないかよ」
っていうような歌詞。けっこうストレートですが、
ホントに涙が出そうでした。
あとの曲名は憶えていないのですが、全部よかった〜。


【Alice(MC)】〜【サンボマスター
で、ここでお目当てのサンボマスターが登場。
意外に早い出番です。
でも、実はその直前に、テレビのELVISでナビゲーターをしている
Aliceが登場。そこでなんと!衝撃のニュース発表が。
番組「ELVIS」が、9月いっぱいで終了してしまう、とのこと。
それを聞いて会場の人たちも、一瞬「?」という感じで無言に。
そこでAlice氏、ぐっと詰まって感極まってしまった様子でしたが。
私も、え〜っ、と思っていると、(といってもまだ実は一度も
きちんと見たことがないんです、なにしろけっこう遅い時間からの
深夜番組ですから…)次のサンボマスターが登場。
で、AliceのMCを受けて、サンボのVo.山口氏が
やや静まり気味になってしまった観客に向かって、
「僕らはね、お涙ちょうだいのライブをしにきた訳じゃないんですよ!
最高にかっこよくて、最高に下品な(<だったかな、記憶あやしい…)
ロックを聞きに来たわけでしょう!?」
みたいなオトコ気あふれるMCで、曲に入ります。
で、やっぱり大盛り上がり。
やった曲全部、一緒に絶叫で合唱していた気がします。
…が、あまりに入り込んでしまったせいか、
何の曲をやったか忘れてしまいました。
「月に咲く花のようになるの」「美しき日々」は
やったと思いますが…。
でも、せっかく楽しみにしていた山口氏のオトコ気MC、
力が入りすぎていたせいか(それともいつもなのか)、
マイクの音が割れちゃって、しっかり聞き取れなかったのが残念。


ELLEGARDEN
このエルレガーデンも実はかなり期待していたのですが、
ちょっとイマイチだったかなぁ。
でも会場の反応はすごく良かったので、
私がちょっとノレなかっただけなのかも。
Vo.の声量(音量?)が弱く感じたんですよね、
PAの問題なのかもしれませんが。
事前に聴いて気になっていた曲「ジターバグ」を最後にやったのですが、
この曲は(あいかわらずvo.は弱く感じましたが)けっこう楽しめたので、
もしかしたら「ジターバグ」は彼らの曲の中では
ちょっとタイプの違う曲なのかも?


【nobodyknow+】
次に登場したのは、nobodyknows+
さすがに登場バンドにパンク系が多い中で、
5MC+DJというhiphop系スタイルは浮いてしまったのか、
やや観客側のノリもそれまでに比べると薄めでしたが、
それでも私としてはなかなか楽しめました。
5人のMCのキャラクター分けもはっきりしていて、
「5人って、テレビの”戦隊もの”で定番だっただけあって
キャラ分けがちょうどはまりやすい人数なのかもな」なんて
関係ないことを考えたりしていましたが。


STANCE PUNKS
続いてのSTANCE PUNKSもよかった!のですが、
さすがにこの頃には、ずっと断続的に降っていた雨と
4時間以上になるスタンディングと、
頭上を次々となだれうつように通っていくボディサーフィンのためか
テンションとは逆に意識レベルが低下していたようで…。
あまり思い出せません……。


ガガガSP
そしてトリは、ガガガSP
実はガガガって曲はよく耳にはしていたんですが、
メンバーの顔ってよくしらなかったんです。
でも、STANCE PUNKSの頃には低下しきっていた意識レベルも、
「ラスだ!」ということでしっかり復活。
周りもメチャメチャに盛り上がってきてすごかった!!
ボディサーフィンも最高潮を向かえて、
人がそれこそ雨つぶよりも早い勢いで
人群れの最前線頭上からドサドサドサっ、と流れ落ちてました。
曲の方はというと、「国道二号線」や「線香花火」なんかが
印象に残りました。
コザック前田氏、けっして声質は好みではないんですが、
でもイイですね〜。やっぱり曲と歌詞の良さでしょうか。


こうして、振り返るとほんとうに5時間があっという間。
全体に、オトコ気溢れるバンドが多かったですね〜。
そもそも日本語パンクっていうのが
そういう要素を含んだジャンルなのかもしれませんが。
比較的、ビジュアル(顔を含めて)が
カッコイイというよりもクセがあるメンバーが
また多かった気がします。


それにしても、やっぱりライブはいい!!
ガガガの前田氏がMCで、たしか
「25歳くらいになって初めて判ることもあるんだよ」
と言ってましたが、
本当にそうだよな、と。
だから、「若い頃はもっと感受性が豊かだったよな」
なんて振り返りたくはないな…。
若いときには若いときにしかできないような
「物事との出会い方」があると思うし、
もちろん、ある事に対して「初めて出会う」っていうことが
歳を重ねるにつれて減っていくことは否定できないけれど、
それでもやっぱり、今だから心に響くものとか、
今だけしか出来ない響き方とかあるんだよな、
なんてことを考えながら帰途につきました。
…まぁ、ただ日々をなんとなく過ごしてたら
感受性も実際、”鈍って”しまうのかもしれませんが…。注意、注意!