カンナ咲くカトマンズにて

ネパールの街並み


【2日目】カトマンズ(ネパール)

カトマンズの朝日
カトマンズの朝日>


8月9日。
カトマンズのほぼ中心らしいタメル地区にあるホテルを
朝10時に出ると、ツアーの市内観光コースへ。
パタンとバクタプール、という
ネパールの三大古都のうちの二つ(もう一つはカトマンズ)を
訪れるように設定されたコース、とのこと。


最初は、ツアー客6人(私含む)とガイド1人という
わずか7人で歩いているだけでも、
なんだか”いかにもツアーだよな…”と
イマイチ気乗りがしなかったのだが、
次第に、その集団の中での
自分のペースの取り方が判ってきた気がして、
昼を過ぎるくらいからちょっとココロも落ち着いていった。


ともかくも、午前中にまず訪れたのがバクタプール。
そこに向かう途中の道すじには田んぼ?が広がり、
その所々に小さなスペースでトウモロコシが作られている。
なにか、日本の地方都市の郊外を思わせる景色。
あちこちにカンナが赤やオレンジの鮮やかな花を咲かせているのが
目に留まる。


そして、昼食後。
バクタプールの”五重塔”=ニャタポーラ(Nyatapola)寺院近くで
短いフリータイムになり、その広場の周りをうろうろする。
観光客と見てこっちに近づいてきた、
まだ中学生くらいに見えるタクシーの運転手(<自称)や
なぞの土産物屋の店員、そして子供たちと
英語を交えながらのコミュニケーション。
(そう、ネパールの観光地では
かなり英語が通じました。)

五重塔の石段に一緒に並んで腰掛け、
「どこから来たのか?」(日本からだよ。)「トーキョーには友達がたくさんいるよ」
なんて会話をしたりして。
こういうちょっとした時が、ほんとに楽しい。
「よし、おまえにもネパールの名前を付けよう。○○○○だ!」
と、ありがたくもネパール名まで頂戴してしまいました。
…といっても、耳慣れない名前だったため、すぐに
忘れてしまったのがちょっと残念ですが。


そして次に訪れたのが、パタン。
古い寺や塔の立ち並ぶ町並み以上に、
小さな店の並んだ通りや
ワイワイと賑わう人々が楽しい。
あれこれ声をかけてくる、
バイタリティあふれる商売人たちとの
「ベリー・チープ・プライス!」「パルダイナ!(いらないよ!)」なんて
やりとりで、旅を実感しながら歩く。
で、散歩をしながら買い物の相場調査?をすることに。
手頃な大きさの金属製のマニ車
最初の言い値が150ルピーとのこと。
シンギング・ボウル*1はなんと750ルピー!!
いくら最初の言い値とはいえ、そりゃ高すぎです。


再び短いフリータイム。
ちょっと歩き疲れたので、
食堂のような喫茶店のような
なんとも名付けにくい雰囲気の店で
飲み物を買って休むことにする。
店内は、談笑する現地の人々(ご近所さんたちのようでした)で
いっぱいだったので、
入り口近くにいた店の関係者風のオジサンに
「コーラちょうだい」というと
どこに隠れていたのか若き店員らしき人物がやってきて、
冷蔵庫からコーラの小瓶を出し、手渡してくれた。
店の入り口前の石段に座って、
コーラをゴクリ、ゴクリ。
その合間には、
さっき売店で買ったばかりの現地タバコ、SURYAをプカプカリ。
あー、旅路。


この日は一日、小雨が降ったり止んだりでしたが、
夕方にホテルに帰りつく頃には
もう雨は止んだようでした。
で、改めて一人で町中散策へ。


先日、「町並みがマダガスカルにちょっと似ている」と
書いたけれど、違うところが一つ。
意外に、道ばたに屋台の食べ物売りが少ない!!
異国の道ばたの屋台で、
身振り手振りを交えながら注文した食べ物を
時に地元の人たちの好奇心のまじった視線を受けつつ
あれこれと食べるのが好きなのに…。


しかたないので、喫茶店のようなカフェのような店に入り、
コーヒーを注文。
英語でも通じそうだが、
ひたすらカタカナ発音のネパール語
注文やらなにやらをすませる。
でもさすがに我がインチキ外国語。
勘定をする際に「いくら?」とは聞けても、
店員がそれに応えて「X?*`~~!!@Q{XS:;e!」と言う金額は
聞き取れず、結局、適当に「これでOK?」と思える額前後の
紙幣を見せ、「No〜〜」という身振りを相手がしたら、
改めてもう一段階上の金額の紙幣を見せてお釣りをもらう、という
原始的コミュニケーション術で乗り切りました。

(*この日記は帰国後に、旅程を振り返って書いたものです)

*1:金属製で、直径10〜15センチの鉢状になったもの。木製のバチのようなものでその鉢の縁をなぞるようにこすると、ふくらみのあるクワァァァァアン、という音が心地よく響きます。たぶん仏具?