その川の向こう側へ
ブルース・スプリングスティーン「リバー」の歌詞、
やっぱり泣ける。
ザ・リバー(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
- アーティスト: ブルース・スプリングスティーン
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2012/01/23
- メディア: CD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
-
-
-
-
- -
-
-
-
俺は谷の底みたいな街からやってきた
父親の生き方をなぞるしかない街だった
俺とマリーは高校で出会い、
そうマリーが17歳の頃
緑の中へよくドライブしたね
俺たちは川へ行き
そこへ飛び込んで
そう、よくあの川へ行った
マリーから「妊娠した」ってだけ書いた手紙をもらい
俺の19歳の誕生日、労働組合に入って、上着を手に入れて
役場に行って、その上着を着てマリーと式を挙げた
祝福もなく、花もなく、ウェディングドレスさえなかったけれど
その夜、俺たちは川へ降りた
そして泳いだんだ
高校の頃、一緒に泳いだその川で
ジョンズタウンの会社で建設現場の仕事をもらった
でも不況のせいなのか、最近では仕事もあまりない
大事だと思っていたものは皆、消えてしまった
今となっては、昔を忘れたふりをするしかない、
そしてマリーもそのことに気付かないふりをするだけ
でも俺は、アニキの車を使って泳ぎにいったときのことは覚えている
日に焼けた彼女の肌を 水滴が伝って
夜更けに目がさめて、彼女の呼吸が判るくらい近くにまた抱きしめた
そんな記憶が呪いみたいに俺を苦しめる、
幻だったのか、もっと悪いものだったのか
川はもう干上がっていると知りながら
俺たちは川へと降りていく
昔、そうして泳ぎに行ったように
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-