小さな島フェチ

jackali2006-07-29


まずは成田空港から、エア・タヒチヌイにてタヒチへ入り、
タヒチ経由でLAN航空にてイースター島へ、というのが
今回のプラン。
実は、南米(チリ)経由も考えたのですが、
価格が高い、ということと
フライトが取れない、ということで挫折しました。


さて、今回は非常に久しぶり、の海外へ友人(男)との二人旅。
事前に一度くらいは会って打合せを…なんていっていたけれど、
お互いに休暇を取るための仕事の追い込みで忙しく、
結局「じゃあ空港の出国カウンターあたりで直接集合で」
ということに。


初日は、ひたすら空の上。午前11:30に成田を発ったTN77号機は、
日付変更線を東に越え、同日午前3時過ぎにタヒチのFAAA国際空港へ。

この日は、朝まで空港のカフェで時間を潰し、
交通機関が動き始めるだろう頃を見計らって
朝6時に、タヒチのポピュラーな交通手段「ル・トラック」*1にて
パペーテ港へ。

そう、このパペーテ港から更に
モーレア島のバイアレ港へと渡るんです。



高速艇で30分、ゆっくりのカーフェリーでも1時間、という近さにある
この島は、ゴーギャンが「古城のよう」と評したとか。
その険しい山の稜線がまさに城の尖塔を思わせ、
朝の日射しの中でもひときわ目を引き、ロッククライマー魂を揺さぶります。
といっても、滞在中はロッククライミングしている人は
一人も見かけませんでしたが…。
標高1000メートルほど、とそれほど高くもないのですが、
海抜0メートルから立ち上がっている小さな島の山としては、
なかなかの険しさを見せてくれます。


で、モーレア島でさっそくレンタカーを借りると、
島を反時計回りに一回り。
このモーレア島、一周しても35キロくらいの小さな島なのです。
なんだか小さな島、って惹かれます。
島のサイズが身体感覚に合ってるんでしょうか、
なんとなく全体の地理感覚が把握しやすい、というか。
モーレア島は北側に二つの湾があり、
東側がクック湾、西側がオプノフ湾です。
ハート型の上の二つの出っ張りの間に、もう一つ出っ張りがある、という
感じでしょうか。
我々はこれを、三本のトンガリのあるフォーク(食事に使うヤツね)に見立てて、
「フォークの真ん中のあたりに宿が…」
「このレストラン、右のフォークの先あたりみたいなんだけど…」と
言っていました。



それにしてもレンタカー。
シトロエンの、けっこう新しい小型車が借りられたのですが、
左ハンドル・右側通行、しかもマニュアル車、ということで
しばらくの間、左折・右折すると
うっかり左側レーンに入っていたり、
ウィンカーを出すつもりがワイパーを動かしていたり、という
お約束のボケをさんざんカマシながらのドライブでした。


それにしても、海が青い!
テレビのCMとかで見るような、
透き通ったターコイズからエメラルド、な感じです。
そこに、インターコンチやシェラトンなど
大手ホテル系列の水上コテージが並び、更に南国気分満載。
まぁ、ある意味、創られた南国気分ではあるわけですが。
地元の人たちが住んでる水上コテージなんて見なかったしなぁ……。


この島では意外と、いわゆる「ビーチ」な感じの所は
少なかった印象かな。
海岸沿いはけっこう岩場が多く、
砂浜の部分はプライベートビーチっぽくなっていて
部外者進入禁止風だったりして。
とはいえ、基本的に島全体が環礁なので、遠浅で、
砂浜はなくても、泳ぐのには問題なし。
友人が日本から直接手配してくれていたドミトリーの宿は
海岸べりの立地で、安くて(たしか一泊1500円くらい)環境も良く、最高でした!!

砂浜でこそないものの、上左写真のようなプライベート海岸がちょびっとあり、
宿が無料で貸してくれるシーカヤックに乗って
日がな一日ゆらりゆらり
調子に乗って急激に日に焼きすぎたのが、
その後2日ほど、我々を苦しめることになるのですが(笑)。
(このときは、まだ日焼け止めとか
買ってなかったんですよ。猛烈にバタバタで旅支度したもので…。
翌日、さっそく島唯一の大型スーパーへ日焼け止め買いに行きました。)


そして、フレンチ・ポリネシアと呼ばれるこのあたりの島々。
フランス領なわけですが、
それだけにタヒチ系とフランス系とのハーフやクォーターらしき人々が多く。
友人との協議の結果(?)、
タヒチ系1/4、フランス系3/4が最も我々にとってナイスである、という結論に(笑)。
オリエンタルテイスト、ってヤツですな。


それはともかく。
やっぱり島の海岸で見る夕暮れ、っていいですよね〜。

*1:トラックの荷台部分が客席用に改造されている乗り物。130フレンチパシフィックフラン≒約130円、と安い。乗り心地はガタゴト、ではありますがそれがまた風情というもの。