#0003 Madonna/Drowned World Tour 2001

先日、日記にも書いたのですが
(cf:日記12/15
NIRO400というサラウンドシステムを
買ったので、最近は手持ちのDVDから「5.1chサラウンド」対応の
ソフトを探して、あれこれとかけてみているわけですが。


その中で、「これはかっちょええ!!」と
改めて思ったDVDが、この
邦題「マドンナ ライブ・イン・デトロイト2001」なんです。
ライヴ・イン・デトロイト 2001 [DVD]


2001年の、「Drawned World Tour」での
デトロイトにおけるコンサートの模様を収録したもの。
このツアーは、あの9.11事件の当日にも
ロサンゼルスで公演が予定されていたようですが、
延期された、といういわくあり。
そう、9.11はもう4年近く前のことなんですね…。


マドンナのライブといえば、
やっぱりその演出とダンスがキモ、ですよね。
このライブでは、ステージ演出にもワイヤーアクションあり、
ジャパニメーション(解説によると「超神伝説うろつき童子」(エロあり)と、
今敏監督「パーフェクト・ブルー」などだそうです)とのコラボあり、
「ニッポン」イメージでのサムライアクションあり切腹(笑)あり、と
かなりメチャメチャやりたい放題、です。
さすがにこのベタな”勘違いニッポン”テイストを見ると、
(ネタとして、わかってやっているにしても)
このツアーが日本に回ってこなかったのも納得、です…。


で、このDVDを買ったのは、もともとは
ダンスステージが見たかったから。
このステージでは、ステージ・プロダクション・ディレクターとして
ジェイミー・キング(Jamie King)が参加しているんです!
ジェイミー・キング(女優の方じゃないですよ、男です)の
ダンス、実は生で見たことあるんですよ。
ラテンなセクシーさでカッコよかったですよ〜。
ジェイミー・キングのチームは、マドンナのステージの他に
リッキー・マーティンブリトニー・スピアーズシャキーラなどの
ステージダンスの振り付けもしているとのこと。


しかし、このDVDを改めてみて感じたのは、
ダンスがどうこう、という部分的なことでなく、
まさに「ステージという総合アート」の見事さ。
防毒マスクを付けたダンサーがうごめくビザールな雰囲気から、
山口小夜子ばりの黒髪+和服モダンなテイスト、
そしてウェスタン調まで、
それぞれを切り出してみるとイメージはけっこうバラバラなのですが、
しっかりと一つのマドンナのステージとして
納得できてしまうんです。


そしてやはり見逃せないのが、映像の編集!
多分、技術的にスゴいことをしているわけではないと思うのですが、
ステージ上の大型スクリーンに映し出される映像と
ステージの様子とがすごく上手くミックスされていて
ホントに臨場感あふれてます。
ぼーっと見ていると、どこがスクリーン映像で
どこがステージの映像なのかわからなくなるくらいで、
オーバーラップもすごく自然に使われているんですよ。
単なる記録映像でもなく、ヘンにアーティスティックな意識丸出しの
見づらい編集でもなく。
デザイン意識が強すぎて、ステージとTOMATOによる映像とが
いまいちうまくマッチしていないように見えてしまう
アンダーワールドの「Everything, Everything」には
このエンターテインメント性を少しは見習ってほしいもんです。
エヴリシング、エヴリシング [DVD]
…って、アンダーワールドはマドンナ的なエンターテイナーじゃないから
しかたないか、その路線も狙ってないだろうし(笑)。
あっ、トマトの映像自体は好きですよ、念のため。

amazonでの評価を見たら、この91年ライブDVDよりも
 90年、93年の方がスゴいらしいです…。
 で、さっそく注文してみました。
 どんなことになっているのやら、楽しみです。