#0016 イーグルス/ホテル・カリフォルニア

ジャケ裏です


ホテル・カリフォルニア
このアルバムでは、なんといっても
アルバムの幕開けとなる1曲目の表題曲
ホテル・カリフォルニア」が有名ですが、
それ以外の曲も、私の好きな曲ばかりです。
…といっても、あまりイーグルスの他のアルバムは
聴いてないのですが…。
1曲目以外にこのアルバムで
私の好きな曲を挙げるならば、
一転してアップテンポの「Life in the Fast Lane」、
再び切ない「Wasted Time」あたりでしょうか。
旅行に行ったチベットで、レストランの小さなスピーカーから
とぎれとぎれに流れてきた「ホテル・カリフォルニア」を聴いて、
ふと懐かしくて取り上げてみました。
(cf: 日記/8月12日

ちなみに、このジャケットに映っているのは
ビバリーヒルズに実在の「The Beverlyhill's Hotel」とのこと。
ホームページで見てみたら、たしかに外観は
ジャケ写と同じです。(色がジャケとは変わっているようにも見えますが…)
http://www.beverlyhillshotel.com/


ちょっと気になって調べてみたら、
このアルバムの裏ジャケに写っている
ホテル内部は、ザ・ビバリーヒルズとは
また別のホテルのもののようです。
その名前は「リド・ホテル(Lido Hotel)」。
といっても、今はアパートになってしまっているとか、
あるいは無くなってしまっているとか…。
言われてみれば、ホテル外観のイメージに対して
ちょっとリド・ホテルを使った内部写真の方がショボいかも…?
それも「華やかな表面」と「うらびれた内面」という
対比を見せる効果なのかもしれませんが。
でも、裏ジャケだけ見るとなんだかコミカルな気もします…(笑)。
もしリド・ホテル(アパート?)が無くなってしまっているとしたら、
この光景も、ちょっとセンチメンタルな感じもしてきますが。


なんて小ネタは置いておいて。
このアルバム、コンセプトアルバムとして
トータルで見てもかなりいいのでは。
Hotel California」で切ない導入を描いておき、
そこで描いた切ない世界の住人たちの
内面を描いたかのような曲の流れへと
続けていく。
(「New Kid in Town」は
他の曲とちょっとだけ歌詞内容に違和感ありますが…)
そして締めくくりは、「The Last Resort」。
少しだけ明るめのメロディでスローに歌い始め、
次第に静かに盛り上がっていきますが、
やっぱり歌詞は切なさ一杯です。


希望を持っていた60年代が終焉を迎え、
個人主義の世界へと突入していく。
現実の中で生きていくしかない元ヒッピーたち…、
そういった時代背景(このアルバムは1976年発表)が
ひしひしと伝わってきます。