静岡にて

jackali2005-05-15


週末旅行で静岡に。
で、芹沢ケイ介(ケイは金偏に圭、って字です)美術館にも行ってきました。
http://www.seribi.jp/


上の画像、なんだか見たことありませんか?
彼の作品「風」をベースにした、
1976年、パリのグラン・パレ美術館で行われた
展覧会「SERIZAWA」のポスターなんです。


民芸調グラフィックに大きな影響を与えてる人ですね、たぶん。
1895年生まれ、1984年没の彼は
柳宗悦を精神的な面での師と仰いでいたようです。
棟方志功が国画会に「大和し美し」を出品して
その年に開館したばかりの日本民芸館に買上げられたことで
柳宗悦に出会ったのが1936年らしいですから、
芹沢が柳宗悦から雑誌「工藝」の表紙を型染で担当したのが
1931年であることを考えると、
多少時期は前後しますが、同じような時期に活躍していた、と
言っていいんでしょうね。



いやぁ、それにしても、いいですなあ。
棟方志功とか、芹沢とかって好きです。
棟方志功の方が、ゴリゴリしたパワーはありそうですが。
どちらも、色の乗せ方が魅力的なんですよね〜。
佐藤春夫が、芹沢を“月光的”、棟方を“日光的”と
言った、っていう話もどこかで読みました。
…で、調べたら、その記述がありました。ふむふむ。


白樺文学館サイト> 61.第26回面白白樺倶楽部開催報告
http://www.shirakaba.ne.jp/
左の「白樺便り」をクリックして
「白樺便り 目次」から下の方にある
[61.第26回面白白樺倶楽部「芹沢?介の世界」]へ。
当該ウィンドウ自体は
http://www.shirakaba.ne.jp/tayori/060/tayori61.htm


美術館では、芹沢の「型染燐票集」っていう
マッチ箱の図案集が展示されてたんですが、
(富士山をモチーフに取り入れたJALのマッチ図案あり)
この、マッチ箱という小さな空間に描かれた
芹沢の図柄に惹かれれてしまいました。


でも、物語ものの描写の魅力では
棟方の方が好きですが…。