#0014 Afrika Bambaataa & James Brown / UNITY

Bambaataa & J.B. ”UNITY”

仕事帰りに豚キムチ丼を松屋で食べていたら、
BGMでH20の懐かしの名曲「想い出がいっぱい」に
ラップを組み合わせたような
ミョーな曲がかかってました。
で、そのオリジナル歌詞の部分が、
なんともタルい歌い回しで、
そこはオリジナルをサンプリング?して
使っていると思った私は
「えっ、この曲ってこんなにダラダラ音伸ばしてたのか…。
 やっぱ今は早いBPMの曲が多いから
 耳が慣らされちゃってるのかなぁ…」
なんて思いながら
大好物の豚キムチ丼を食べていたのですが。


帰ってきて何の気なく調べてみると、
あれ、オリジナル歌詞の部分も
新たに歌ってるものらしいですね。
アーティスト名はビリケン
ビリー(Vo.&G)とケン(Rap)の二人組です。
ヒップフォーク(Hip hop & folk song)、だそうですが。
…うーん…。


こうしたジャンルのクロスオーバー(ミクスチャー?)自体はいいとしても、
この「想い出が…」は、歌唱部分がいかにもカナシイ……
同じようなフォーク&ラップで
もう少しイイ曲あったよなぁ、と思っていたら、
それは彼らビリケンの「nagoriyuki」
(イルカが歌った「なごり雪」がベース)でした。
なんだ、ビリケンが悪いというよりも
単なる彼らの元曲選びの問題か。
歌唱力に合った(と言って悪ければ
歌い方に合った)選曲が「吉」でっせ、ビリケン


で、この妙なユニットの曲を聴きながら
ふと私の頭の中に浮かんでいたのは、
あの名盤「UNITY」(1984年)ASIN:B000064R3C
エレクトロ・ファンクの大王アフリカ・バンバータが、
往年の輝き今いずこ、と沈みきっていたらしい
オリジナル・ファンクの大帝王ジェームス・ブラウン
シーンのスポットライトの中に
引っ張り出したという
バンバータ+JBの超強力タッグです。
(ジャケ写のバンバータが、若い!!痩せてる!!)
うーん、ファンク!!
この頃、JBがほとんど”過去の存在”となっていたなんて、
ヒップホッパーの尊敬を一身に集めている今となっては
まったく想像も出来ません。
ちなみにJB復活のキッカケのもう一つには、
映画『ロッキー4』 にJB御大が自ら出演したことも
あったようですが。
ロッキー4 [DVD]
って、あれ?映画『ブルース・ブラザース』(1980)に
ノリノリの神父役で出演した方が
ロッキー4(1985)出演より先だよな。で、「UNITY」(1984)よりも先。
ほんとにこの「UNITY」発表当時、
JB復活の徴候ってなかったのか???
うーん、「JB、バンバータとの”UNITY”で復活!!」っていう
ストーリーが、だんだんあやしく思えてきた…。


…「想い出がいっぱい」を聴きながら
この「UNITY」をふと思い出した、といっても、
これはあんまりヒップフォークと関係ないんですけどね。


あっ、今思い出したのですが、
前にピコピコのテクノってどうも苦手、と
書きましたが、
アフリカ・バンバータエレクトロ・ファンクなら
けっこう好きです。
でも、やっぱりその中でも
ファンク濃度が高い曲が好きかなぁ。
アルバム「UNITY」、
バンバータのエレクトロ調があまり濃く出ていないせいか
大好きなアルバムです。
でも、しっかりエレクトロな「planet rock」は
好きなんですけどね。
4、5年前に出たバンバータのアルバム
「Hydraulic Funk」ASIN:B00005GOJC
発売当時に試聴機で聴きましたが、
あまりピンとこなくて、結局買わなかった気がします…。